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マレーシアの医療制度

マレーシアの医療制度(私立病院での入院・手術)

※この記事は2018年11月19日に書かれたものです。

こんにちは、OAM99です。

マレーシアでの生活で気になることのひとつ、医療事情。

マレーシアは日本のような国民健康保険がないため、就労先企業の福利厚生制度でカバーされる範囲外は個人での負担となります。

企業の福利厚生制度でよくあるのは、

  1. 年間○○○○リンギットまでは会社で負担をしてくれるケース

  2. かかりつけ医でキャッシュレスで診察が受けられるケース

  3. 月に○○○リンギットまで、何回まで、と決まっているケース

  4. 外来診察は全額負担(制限なし) etc…

クリニックでの診察はこの福利厚生制度の範囲内でまかなえるケースがほとんどですが、私立病院での入院・手術となるとをしたらどうなるのでしょうか。

実際に経験することに・・・

私自身、病院とは無縁の人生を過ごしてきたため、マレーシアで病院にかかるとしても風邪くらいだろうと高をくくっておりました。会社の福利厚生制度でカバーできる範囲内と思っていたので、特別、保険などには加入してはいませんでした。。

そんな矢先、数週間続く腹痛が…。しばらくしたら良くなるだろう、週末に病院に行こうと思っているうちに歩けなくなる痛みが増し、初めての盲腸でした。

どこへ行けばいい?

マレーシアには日本語対応が可能(通訳がいる)病院がいくつかあります。

私はクアラルンプール市内でアクセスが便利な私立総合病院、Gleneagles Hospitalへ行きました。

他にも私立病院はSubang Jaya Medical Centre、Pantai Hospital、Prince Court Medical Centreなど、クアラルンプール・スランゴール州にはいくつかの選択肢があります。

海外就労を検討している方の中には、通訳が必要ないレベルの英語力の方もいるかと思いますが、普段とは違う環境、医療用語ばかり、という中で日本語が通じるのは精神的にも心強いのではと思います。

入院(手術)手続き

  1. 緊急外来で症状を伝え、問診、MRI、血液検査等を終え待つこと数時間。座っていることができず、ベッドを貸してくれました。

    ドクターと共に日本語通訳の方が来てくれ、数時間後に手術をしますとのこと。

  2. 医療保険に入っているか、会社からの補助があるか、支払い能力があるかなどの確認がある。

  3. 医療保険に入っていない場合、入院・手術の手続きの際にデポジット(RM5,000=約13万7千円)の支払いを求められる。(クレジットカード、現金どちらも可能でした)

  4. 支払い、署名を済ませ手術を待つ。

※クレジットカードがない、持ち合わせがないといった最悪の事態には手続きが進められないため要注意。

病院の雰囲気は?

私立病院のため、日本の病院同様、綺麗で整った環境でした。

食事は手術当日と翌日の夜までは出してもらえず、丸2日食べなかったので腹ペコに。メニューはアレルギーなども考慮したメニューから選べるようになっていました。私はビーフンスープ(夜)、おかゆ(朝)を注文。味が薄い…が文句は言えません(笑)

ぶっちゃけいくらかかった??

気になるのはその費用。。

総額費用:RM16,199.55(約44万4千円)

~内訳~

入院費用:RM9,664(約26万5千円)

※部屋:4ベッドルームで1泊RM100(約2700円)。

とは言っても同室にはもう1名の女性しかいなく、部屋も広々していて十分でした。

手術費用:RM6,329(約17万3千円)

異国で体調を崩している中、この費用がのしかかると…考えたくもないですね(笑)。

備えあれば憂いなし

海外で自分の身を守るのは自分。精神的な助けになってくれる友達は周りに居ると思いますが、何かあったときにスムーズに対処ができる環境を予め整えておくことは大事です。

「病気・怪我なんかしたことない」、「若いしまだ大丈夫」と思っている方、会社の制度でどこまでカバーされるのかを確認しておき、不安なようであれば現地で加入できる民間の保険に入るなど、準備することが大切と実感しました。

余談

日本の国民健康保険を残しておく方、クレジットカードに付帯する海外旅行保険があるという方、それぞれ必要なコンディションが明記されているケースがあります。

私の場合、クレジットカードの海外旅行保険は、日本国内で交通機関での使用、航空券を予約したなどの記録が3ヶ月以内にある事が条件でした(3ヶ月以内に帰国はしていましたが、使用しておらず残念…)。

国民健康保険の場合は、海外の病院で必要な書類等を用意してもらい、帰国時に申請し、審査が通れば7割を還付してもらう事が可能のようです(ただし、日本の住民票を抜く場合、国民健康保険は自動的に停止されます)。

こういった情報も知っておくことで、万が一何かあったときに焦らずに対処ができると思います。

自分の身は自分で守りましょう!