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面接は計画通りに進まない

転職者向け 面接ガイド - 第2章

面接は、いつも計画通りに進むとは限らない

多くの企業が「明確な選考フロー」を用意していると説明しますが、実際の面接はその通りに進まないことも少なくありません。

たとえば、急に面接の回数が増えたり、日程が変更されたり、意思決定が予想以上に早かったり、逆に何週間も連絡がないこともあります。また、カジュアルな電話面談のつもりでいたら、実際には複数人によるパネル面接だった、というケースもあります。

こうした予想外の展開は、面接ではよくあることです。

大切なのは、「予定通りに進むはず」と思い込まず、状況の変化に落ち着いて対応する姿勢を持つことです。

よくある状況とその対処法

今どの段階にいるのかわからないとき

遠慮せず、丁寧に確認しましょう。採用担当者や人事担当者に対して:


確認ですが、こちらは採用プロセスの、どのステージになりますか?


と尋ねることで、適切な準備ができるだけでなく、プロセスに対して真剣に取り組んでいる姿勢を示すことができます。

「何週間もフィードバックがない場合」

10〜14日経っても連絡がない場合は、フォローアップをおすすめします。

「こんにちは、〇〇様。先日の面接について、進捗がありましたらご教示いただけますと幸いです。引き続き関心を持っておりますので、必要であれば追加情報も提供いたします。」


人材紹介会社を通じている場合は、担当者に連絡をお願いしましょう。それも彼らの大切な役割のひとつです。

「面接形式や担当者が直前に変更された場合」

グループ面接が一対一になったり、急にパネル面接に変更されることもあります。慌てず、面接の冒頭でこう確認しましょう:


本日の面接では、私の経歴全体、または特定の経験のどちらに重点を置いてお話しすればよろしいでしょうか?


予想外の状況でも冷静に対応する姿勢は、柔軟性のある人物として評価されます。

「オンライン面接のリンクが届かない場合」

開始の2〜3時間前になってもリンクが届かない場合は、早めに確認しましょう。開始15分前になっても連絡がない場合は、以下のようなメッセージを送ると良いでしょう:


「こんにちは、〇〇様。本日の面接用リンクがまだ届いていないようです。必要であれば、連絡先を再送いたします。」

これは焦っている印象を与えるものではなく、むしろプロ意識を示す行動です。

「面接中にWi-Fiが切れた場合」

理想的ではありませんが、ありえることです。可能であればモバイルデータに切り替えるか、電話で参加しましょう。完全に接続が切れた場合は、すぐに以下のようなメールを送りましょう:


接続の不具合によりご迷惑をおかけしました。現在再接続中ですので、すぐに再参加いたします。
または
大変申し訳ございません。復旧に少し時間がかかりそうです。必要であれば、再調整させていただきます。


必要以上に謝る必要はありません。冷静かつ明確に対応することが大切です。特に国際的な面接では、技術的な問題への理解がある場合が多いです。面接後には、理解してくれたことへの感謝を伝えましょう。

オンラインと対面の違いは「適応力」

オンライン面接は一般的になりましたが、簡単とは限りません。時差、カメラ越しの違和感、非言語的な情報の少なさなど、独特の難しさがあります。対面では存在感を示しやすい一方で、緊張や移動の負担もあります。

本当の準備とは、服装やマイクのチェックだけではなく、予期せぬ事態に冷静に、プロフェッショナルに対応する心構えです。

印象に残るのは、完璧な人ではありません。

予期せぬ出来事にも落ち着いて対応できる人です。遅れてきた面接官、途切れた通話、気まずい沈黙 ―― そうした瞬間への対応こそが、あなたの印象を左右します。

 

採用担当者からのアドバイス

  • 「誰と面談するのか」「準備すべきことはあるか」など、基本的な質問をすることをためらわないでください。

  • スケジュールが不明確な場合は、遠慮せず確認しましょう。

  • 選考が進んでいるかどうか分からない場合は、遠慮せずフォローアップしましょう。連絡が途絶えているからといって、不採用とは限りません。社内調整に時間がかかっているだけ、ということも十分にあり得ます。

アドバイスには耳を傾けつつ、自分らしさを大切にしてください。あなたのストーリーを語れるのは、あなただけです。

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