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日本採用(駐在)と現地採用の違い

雇用形態

日本採用(駐在)といえば、日本で雇用され海外法人に出向するため、正社員であることがほとんどです。一方、現地採用は現地法人が雇用し、正社員であることもあれば、契約社員の場合契約社員というと有期雇用と思われがちですが、就労ビザが通常1~2年毎に更新となるため、それにあわせて契約も更新する、というスタイルです。
※正社員であっても就労ビザの更新は発生します

 

勤務地

日本採用で出向されている方は一般的に3~5年の任期があり、その後日本に帰任となるか、他国に赴任となります。つまり、会社の辞令により勤務地が変わります。一方現地採用の場合は、他国への赴任は稀です。

 

給与

現地採用は現地の物価や相場に合わせて給与が決定されるため、勤務国の通貨により日本採用と比べやや低くなりますが、ポジションの難易度や緊急性の度合いにより、稀に日本採用に近い給与を企業が検討してくれる場合もあります。

 

福利厚生

日本採用の場合、年金や健康保険料などが給与から徴収されますが、マレーシアでは健康保険制度がなく、会社が従業員向けに医療・入院・手術・傷害などをカバーするグループ保険に加入するため、保険料が給与から徴収されることはありません。
また、マレーシアには日本の年金制度に近いEPF(Employment Provident Fund)がありますが、外国人の加入は必須でない為、雇用される企業により加入の可否は異なります。加入できる場合は企業側が月額給与の12%以上を、本人が月額給与の11%を毎月積み立てしていきます。

給与や待遇だけ見れば、日本採用の方が条件は良いかもしれませんが、現地採用だからと言ってメリットがないわけではありません。

  • 日本ではなかなか入社できない大手企業や外資系企業で働けるチャンスがある

  • 日本採用では異動や転勤があるが、現地採用であれば、一般的に異動や転勤の機会は非常に少ないため、気に入った国に腰を据えて仕事をすることができる

  • 企業によるが、成績や業績によって日本採用に登用してもらえるチャンスがある

  • 日本へUターン就職する場合でも、海外就労経験や英語力が売りとなり、海外人材不足の日本で市場価値を高められる可能性がある

 

「現地採用の給与額で生活していけるのか?」

と疑問を持つかもしれませんが、多くの企業では一人暮らしで生活するには問題ないレベルの給与を検討してくれますし(マレーシアでは就労ビザ取得のための最低月額給与はRM5,000以上)、物価や家賃が安いため、実質的な生活レベルはもしかすると上がるかもしれません。
今までの経験を活かして「海外で経験を積む」「一つの国に長く住み、働きたい」ことを重要視されている方には、現地採用での就労も検討されることをお薦めします。